では、今日はマーケットの現実的な価格分布について話していきたいと思う。

マーケットの理論として確かな地位を得ている効率的市場仮説だが、実際の価格分布は正規分布ではなく、ベキ分布というものに基づいている。

現実の世界では、リーマンショックに代表されるような凄まじい動きが時折起こる。このようなわずかな誤差が、理論モデルをどうしようもなく使い物にならないものにしてしまうのだ。

FXで身近なイメージをだすと、例えば正規分布を前提に作られているインジケーター、ボリンジャーバンドを想像するといい。

普段は、ボリンジャーバンドの+-2シグマの間に収まりながら、トレンドをつくったり、レンジを形成したりする。

しかし、例えば雇用統計など大きな指標が発表されたりすると、すさまじい勢いで一気に5σレベルまで上下したり、しばらくの間凄まじいバンドウォークをしたりする。

最終的には上手くボリンジャーバンドに収まっているように(後付けなので)表示されるが、リアルタイムには話にならないレベルの誤差になる。

日足のレベルでこういったブラックスワン的な現象は頻度は少ないが、相場のフラクタル性を考えて時間軸を下げていくと、しょっちゅうそういった凄まじい動きは起こっているのだ。

なので、短期トレーダーは必然的に、常にそういった現象が起こることを念頭に入れ、リスク管理を行っていくことになる。

 

で、こういった値動きは、経済物理学の世界では、「ベキ分布に従う」と考えられている。ベキ分布は、正規分布よりは当たり前だが、現実的なマーケットを表している分布だといえる。

ちなみに、ベキ分布ってのは以下のような分布だ。

08sh0201001

正規分布のような左右対称でないことが見て取れる。

ちなみに、上のはベキ分布の一例でしかなく、ベキ分布ってのは中心値は定義はできるが、算術平均や、分散の概念が存在しない分布のことだ。

たとえば、上の分布を例にとると、点線の部分が大体の中心の値ってことはわかるんだが、サンプル数をたくさんとっても、たとえば左端あたりの中心値から離れた部分の影響が大きすぎて、平均や期待値ってものをだしても、意味をなさなくなってしまうことになるのだ。

 

つまり、マーケットに言い換えれば、基本的には一番多い値動きはボリンジャーバンドの幅を行き来するような小さい値動きなんだが、時々おこるイレギュラーな大きな動きによって、マーケット全体の動きは決定づけられている、ということなのだ。

だが、そのイレギュラーな動きは、いつ起こるのか、なぜ起こるのかは基本的には予測ができない。そして、予測ができる動き自体はマーケット全体の動きの中では、小さな影響しか及ぼさないということになる。

なので、正規分布的な分析でマーケットでトレードをしていると、それだけであれば、コツコツドカンの代表的な資産推移になってしまうことになるというわけだ。

 

ならば予想をするだけ無駄なのか、結局ルールなんて意味なく、イレギュラーな動きに全てかき消されるから、安定的に勝てるなんて幻想なのではないか、統計的に売買ルールの検証をとっても、それはたまたまうまくいっているだけで、これからうまくいくなんてことは分からないのではないか。

では、そもそもトレードってやってて意味があるのか、、という話になってくる。

 

次回最終回は、今までのマーケットの理論をベースにして、俺なりのトレードでの考え方を説明して終わりにしたいと思う。ベキ分布を前提にしても、なぜ勝てるのか。なぜ売買ルールが必要なのか。なぜ検証が必要なのか。など、俺なりの考え方で希望を持った形で終わりにしたいと思う。

 

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