世の中には予想屋がたくさんいる。
俺はいつもアナリストとか、予想屋のいうことは聞き流せといってきたが、その理由は当たらないからというよりも、”情報量として意味がない”ことが多いからだ。

 

例えば、よくTVや雑誌では、恥ずかしげもなく、”年末には日本株は20000円に!”とか、”年末には1ドル90円に!”とかよく言ったり書いたりされていると思う。

 

まず、最もひどいのは、”これから株はあがるでしょう”とか、”これからドル円は下がるでしょう”といった類の予想だ。これは情報としては無価値に等しい。

 

まず、期間が設定されていない。そして、値幅も設定されていない。

これでは、例えば1tickでも上がればあがったといえるし、下がれば下がったと言える。相場は連続的に上がったり下がったりするので、これはほぼ正解になり、まったく意味がない。

 

次に、”年末にはドル円は下がっているでしょう”みたいなタイプ。一応期間だけ設定されている。

だが、これでは年末にまた1pipsでも下がれば正解になり、上がれば不正解になる。確率としては50%であり、こんなものが当たってもルーレットの赤か白かを当てるようなものなので、これまた価値がない。

 

では、”年末には1ドル90円に!”はどうだろうか。

これは、先程よりましだ。年末という期間が設定されていて、かつ90円というターゲットも設定されている。
なので、正解か失敗かが一目瞭然だ。だが、これもほとんど価値はない。
なぜなら、ぴったりと当たる確率がほぼゼロに等しいからだ。

 

そもそもこいつらは最初から当てようと思っていない。たとえば年末に1ドル93円になったら、”ほら、言ったでしょう”というだろう。

 

つまり、勝手にバッファーを入れてるわけだ。これでは、あとからさじ加減をいくらでもつけられる。
そして、トレーダーにとって致命的なのは、何よりも”リスクリワード”が測れない点だ。これではトレードアイディアにはつなげられない。

 

意味のある予想というのは、”20161231までに、ドル円は106円になる。現在の水準からのストップは101円で、リスクリワード1:1.5だ。”というものだ。

 

さすがに予想にトレイリングストップは厳しいが、ここまでやってくれると意味をもってくる。
しっかりと勝率もはかれるし、期待値も出せる。まぁこういう予想屋は残念ながらいない。

 

ただ、予想屋もまったくもって意味がないというわけでもない。

そいつの出すシナリオが、どういう前提条件で、どういう理屈に従って答えを得ているのかということを見ることで、自分のトレードアイディアにもつながる可能性がある。

 

なので、アナリストレポートとかは、自分のトレードアイディアづくりには有用でもある。

 

では、予想屋の中でもましな予想屋と、ダメな予想屋を見分けるすべを教えよう。

それは簡単で、”前提条件が少ないかどうか”だ。

 

たとえば、”現在20EMAが100EMAをゴールデンクロスしたので、上昇するだろう。そうなると、次は直近の高値がレジスタンスとなるので、ドル円は104円まで上がるだろう”という予想があったとしよう。

この前提条件は、”ゴールデンクロス=上昇”というものと、”高値がレジスタンスになる”というものと、”レジスタンスまで価格は上がる”というものの3つだ。(104円が直近高値だとして)

 

たとえば”トランプが大統領になれば、リスクオフになるので、ドル円が下がるだろう”という予想の前提条件は、”トランプが大統領になる”、”トランプが大統領になればリスクオフになる”、”リスクオフになればドル円は下がる”の3つになる。

 

意外とこんな短い文章でも、前提条件は沢山隠れているものだ。

そして、これが少ないのが、良い予想であることが多い。まぁ難しいんだがな。

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