さて、今日は趣向を変えて、前提条件を確認する練習でもしてみようと思う。

 

最近、騰落レシオというのが歴史的高水準となっている。

騰落レシオというのは、株式相場における値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割ったパーセンテージだ。

 

俺がよく日本株投資アイディアで使う株価レシオは、

株価レシオ = ロングする株価 ÷ ショートする株価

 

だが、騰落レシオは、

騰落レシオ = 値上がり銘柄数 ÷ 値下がり銘柄数 × 100

で算出される。

 

で、この騰落レシオ(25日平均)が今、下のグラフのようになっている。(チャートは日経QUICKで作成)

%e9%a8%b0%e8%90%bd%e3%83%ac%e3%82%b7%e3%82%aa

まぁ歴史的高水準なのは一目瞭然だが、これを世間は基本的には逆張り指標として使っている。

つまり、高水準、例えば130超えたら相場の天井に近いから空売り、みたいな感じだ。

 

しかし、更に下のグラフを見てほしい。これは日経平均の同期間のチャートだ。

%e6%97%a5%e7%b5%8c

赤のしるしが、騰落レシオが140を超えた、珍しいほどに高い水準での位置となっている。

サンプル数としては数少ないが、歴史的高水準なので仕方がない。
だが、それでも逆張りの指標としては、お世辞にも機能しているとは言い難い。

 

では、2004年と2013年初頭、2015年初頭ではどのような前提条件の差があったのだろうか?

 

2004年。これはITバブルがはじけたのち、急速に悪化した需給が改善したための戻り相場だ。イメージとしては2009年から10年にかけてのリーマン後の戻りと似ている。

 

この時は騰落レシオが逆張りとして機能した。
2013と2015はアベノミクスで大きく上昇しているところだ。ここでは全く機能していない。

 

さて、逆張りが機能するということは、レンジ相場、つまりあまりトレンドが強くない相場であるという前提条件がある。

 

2004年は、行き過ぎたバブルのショックからの戻り相場。これは、強いファンダメンタルズに支えられたトレンド相場でないので、広い意味ではレンジ相場と考えられる。

2013と2015。これはアベノミクスによる円安、日銀誘導の官制相場なわけで、ファンダメンタルズが伴っている。なので、この時の相場はトレンド相場と考えられる。

 

相場の性質が違うので、結局逆張り指標である騰落レシオが効かなかったというわけだ。

 

では、今回はどうなんだろう?

 

まぁ、騰落レシオなんて、なんのことはない、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数より多いってだけのことだ。つまり、ほとんどの銘柄が上がっているということ。

 

ただ、直近株式市場は、そんな過熱感をみせるほどの上昇は見せていない。

 

考えられるリーズナブルな回答としては、やはり日銀だろう。
日銀はTOPIX、日経など比率は変えたが、基本的にまんべんなく買っている。
株式市場における今の下支え要因であろう。

 

そして、例えばTOPIXなどを買うのであれば、基本的にまんべんなく銘柄が上がると考えていい。
だが、実質外人などは最近買い越しに一時転じたが、基本トレンドは売り越しのままなので、そこまで上昇率は高くない。

 

つまり、現在の騰落レシオの異常な高値は、日銀主導によるファンダメンタルズにささえられたものであると考えられる。

なので、今回も需給要因の大きな黒幕である日銀の買いがなくなるまでは、騰落レシオが相場の天井を当てるということにはならないだろうと俺は考える。

 

まぁ、当たっているか外れているかは別にして、前提条件を考えて推論を組み立て、トレードに役立てていく過程ってのはこういうものだ。

明日は、お待ちかねのFXを題材にして、また練習をしてみたいと思う。

ランキングポチは必ず頼むぞ。読み逃げは厳禁だ。

人気ブログランキングへ
にほんブログ村 為替ブログへ
にほんブログ村

売買ルールを手に入れたいなら、、、
動画講座はこちら
売買ルールの実践練習に、、、
チャートブックはこちら