昔、ファクターがどうたら、みたいな話をしたと思うが、ちょっと株の記事もたまってきたため、おさらいしていこうと思う。

 

株式投資のポートフォリオ管理において、ファクターという観点はとても重要なものになる。

 

これは、”ファクターモデル”という考え方がもとになっているのだが、それは例えば、

 

f(r) = f(A) + f(B) + f(C) + ・・・・・

 

のように、株価のリターンは、様々なA,B,Cなどの要素(ファクター)に比例する項の足し合わせで得ることが出来るというものだ。

 

例えば有名なCAPMは、

f(r) = β(r(M) – rf) + α = f(r(Market risk premium)) + α

となり、シングルファクターモデルと考えることができる。

 

そして、ファクターは別にいくつあってもいいわけなので、様々な株価に影響するファクターによる影響を重ねたモデルとしてマルチファクターモデルというのがあるわけだ。

 

で、これをどうポートフォリオ管理に応用するのかという話だが、これは株価を予想するために使うのではなく、今自分がどういったリスクにさらされているのかを把握するために使うと考えた方がいい。

 

つまり、自分のポートフォリオは、上の株価をロングしたりショートしたりしてできた足し合わせなので、ポートフォリオのリターン自体が、

 

P(r) = P(A) + P(B) + P(C) + ・・・

 

のようにかける。

 

そして、例えばAにPBRをとったとすると、P(PBR)さえ予想できれば、自分のポートフォリオがPBRに対して、どの程度の影響があるのかをある程度予想することができるわけだ。

 

具体的には、全上場株式、もしくは自分のユニバース(投資対象銘柄群)のPBRを割出し、それを標準化という手順をつかってランク付けする。

 

簡単にいうと、ユニバースにおけるPBRの中央値(平均値でもいいが、俺含めて周りもこっちを使っている)と標準偏差をだし、個々の銘柄のPBRのスコアを、

 

スコア = (各銘柄のPBR – 中央値) ÷ 標準偏差  (-3,+3以上は-3,+3に固定)

 

としてスコアリングする。

 

そして、そのスコアを、自分のポートフォリオに当てはめると、自分のポートフォリオのPBRスコアを出すことが出来る。

 

つまり、ロングしている銘柄のスコアをポジションサイズに比例して足し合わせ、ショートしている銘柄のスコアをポジションサイズに比例して引き合わせるわけだ。

 

そのスコアが大きければ、自分のポートフォリオはPBRが高い銘柄にすこし寄っていることになるし、低ければ割安銘柄(PBRの低い銘柄)によっていることになる。

 

なので、例えばその日の株式市場がバリューであるのか、グロースなのかに対して、どの程度自分のポートフォリオがリスクにさらされているかを理解できるというわけだ。

 

ファクターには、代表的なものでは、ある期間でのリターン(モメンタム指標)、PERやPBR、ROE、配当利回り、などなど、さまざまな指標を使うことができる。

 

更に、この応用として、自分でファクターを作ることもできる。

 

例えば、中国リスクが怖いのであれば、いわゆるチャイナショックが起こった日の、ユニバースのリターン自体をスコアリングすればいい。

 

そして、そのスコアを使って自分のポートフォリオのスコアを割り出せば、例えばプラスであれば、自分のポートフォリオは中国リスクに対して強く、低ければ脆弱ということが理解できる。

 

リーマンショックだったり、円安相場だったり、勿論期間もいろいろとってスコアリングすることによって、様々なファクターを使って自分のポートフォリオのリスクを計測することができるというわけだ。

 

これが、ファンドマネージャーがポートフォリオ管理でよく使う、リスク管理モデルだ。

勿論、他にもさまざまなリスク管理モデルが存在するので一概に皆が使うわけではないが、覚えておくと面白いだろう。

 

本気で株式投資をやっていて、エクセルを使えるのであれば、一度試してみることをお勧めする。

ランキングポチは必ず頼むぞ。読み逃げは厳禁だ。

人気ブログランキングへ
にほんブログ村 為替ブログ FX デイトレ派へ
にほんブログ村

売買ルールを手に入れたいなら、、、
動画講座はこちら
売買ルールの実践練習に、、、
チャートブックはこちら