このクリスマス3連休で、質問が溜まっていたので、ひとつずつ答えていきたいと思う。まずは第一弾。

 

引用ここから

月光師匠

いつもありがとうございます。ぽちぽち

以前ブログで紹介されていたブラックスワン読みました。

迂回戦略は師匠の手法と通じるところが多いと思い手法と重ね合わせて読むことができたのでとても読みやすかったです。

・質問
本の趣旨とは少しずれますが、本の中でオーストリア学派の考えはウォール街の人たちには全然受け入れられいとの記述があります。
ざっくりいうとオーストリア学派(急がば回れ)VSウォール街(善は急げのギャンブル的)の構図が頭によぎったのですが、本当にウォール街ではそんなトレーダーばかりなのでしょうか。(もちろん違う方もいると思いますが)
将来を見据えて目先の損失は受け入れ未来の大きな利益を確保するためなら本書に書いてあることは至極当然のことだと思うのですが、なぜその考え方が通用しないのでしょうか。(飛ばして読んでる箇所もあるので記述があればごめんなさい)

ウォール街の方たちは当然プロの方ですから利益を出しているのに目先の利益ばかり追い求めるようなやり方でも成り立つのでしょうか。

また師匠のファンドではどのような考えで運用されてるのでしょうか。

月光師匠の範囲外のところかもしれませんがお答えいただける嬉しいです。

以上

引用ここまで

 

中々面白い質問だ。

 

まさに、トレードで勝つには、基本的には目先の損失を受け入れ、トータルで利益を出すようにしなければならず、迂回的な考え方は至極当然の話になる。

それは、機関投資家だろうが個人投資家だろうか全く違いはないが、作者のいう目先の利益を追うってのは、その中の一部の利益の出し方を言っているのかもしれない。

 

例えば、先物の先高感が強くなったとき、先物が割高になったタイミングで先物を売って、現物を買うというアービトラージを機関投資家はよく行う。

まぁ、これはタイミングよく大きな額での売買を行えて、かつ金利をかなり低く抑えられる機関でしか無理だが、例えばこういうトレードが積みあがると、いずれポジションを閉じるときに大きな現物の売り圧力が出て、そこでマーケットが大きくゆがむ。

 

HFTが皆同じ方向を向いていた時、クラッシュのように相場を動かしたりもするし、そういった短期的かつ確率的にほとんど負けることの無い(ただ、時折大きく負けるリスクがある)手法でのトレードも、一部あることにはあるので、そういったものに対して警鐘をならしているのかもなと勝手に考えている。

 

例えば、俺たちのファンドでは、基本的にはマーケットに一時的に起きている、割安と割高(この判断尺度が様々あり、それがさまざまあるファンドごとの個性でもある)をみつけ、それが是正される方向に賭ける。

 

といっても、大抵の日本、海外も含めたロングショートのファンドってのは、眼の付け所も正直慣らすと同じようであることが多く、生きるときも死ぬときも結構一緒だったりする。

 

ただ、目先の利益というのを、時間軸と、取れるリスク量という観点で考えると、話が少し変わってくる。

 

昔も一度同じような話をしたが、結局、個人投資家とは違ってファンドや機関投資家というのは、利益の上げ方に注文だったり、条件がつきつけられたりするものだ。

例えば、ファンドであれば最も偉いのは資金の出してであり、彼らが満足するような運用ができなければ、高いリタ―ンも大きな意味は持たない。

 

彼らが、リスクを抑え、月次で毎月利益を出してほしいと望むのであれば、勿論投資視野は短期的なものになってしまうのは致し方ない。

また、いわゆる地場などに今でも生き残っているディ―ラ―や、昔投資銀行にいたプロップなどは、毎月ハイウォ―タ―マ―クでボ-ナスが決まるので、2ヶ月とか負け続ければ、別の会社に移ってしまう。(そこでの損失を埋めるまで無給で業務を続けるより、新しいところでやったほうがインセンティブがあるからだ)

そういう短いスパンで成績が決まるのであれば、多少無茶なトレ―ドだったり、短期的なものをせざるを得ない。

 

資産を増やすということが目的ではない投資銀行のプロップディ―ラ―などは、ある意味その時自分がもらうボ-ナスが高ければよいので、インサイダ-情報に手を染めたり、ものすごく大きなリスクをとったりするインセンティブが、個人資産で運用している人間や、顧客資産の運用をしているファンドより大きいのも確かだろう。

こういった我々の投資期間の短いトレ―ドなどは、彼のいうオ-ストリア流に純粋に近い考え方でないことは確かだろう。

 

ただ、結局のところどういった立場だろうが、継続的にこの世界で生き残っていく上では、迂回的な考え方がなければどうしようもない。

 

今までの世界的な緩和戦争で、現在マ-ケットそのものが大きく歪んでいる状態になっているのは確かだ。

今年は大きな環境変化もあったが、いずれは必ずマ-ケットはクラッシュする。それは避けようはないし、ほとんどの場合その時期を予測することはできない。

我々に出来るのは、迂回的に、淡々と利益を積み上げていくことしかできないという意味では変わらない。

 

来年からもなかなか難しい年が続くと思うが、これからもなるべく参考になる記事を提供できたらと思う。

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