さて、まずは一つ目の質問についてだ。

 

俺はトレーダーズゲームという映画は見たことが恥ずかしながらないが、この質問は実はかなり鋭い質問だ。

 

実際、メカニズム的にはこれは完全に説明するのは難しいのが実情だ。

ただ、ざっくりとした説明しかできないが、頭の体操だと思ってついてきてほしい。

 

まず、何故自分のトレードルールに優位性があれば儲かるのか、というところだ。

 

そもそも、自分のポジションが利益になるには、何らかの理由により、”フォローしてくれる人”が存在するからこそ利益になる。

 

つまり、自分が買ってから、大量に買ってくれる人。もしくは、自分が売ってから大量に売ってくれる人。

 

この、フォロースルーが続くからこそ、自分のポジションは利益になるわけだ。

 

なので、実際には、優位性の損益分岐点みたいなものが存在する。

 

例としてあげると、統計的ペアトレード戦略という、ヘッジファンドで昔流行った手法が存在した。

 

今でもペアトレード戦略という戦略は存在するし、機能はもちろんするが、それはその戦略に個々人のマネージャーの色をつけたものである。

 

この統計的ペアトレード戦略というのは、単純に”同業種”の似た動きをする銘柄群のなかで、共和分関係になると判断でき、平均回帰すると統計的に分析できる銘柄のペアのスプレッド(レシオ)が2σ以上開いたときに、逆張りでコツコツ儲けていくという手法だ。

 

これが、昔は機械的に従っているだけで面白いように儲かった。だが、ある時を境に全く儲からなくなった。

それは何故か。

 

まず、この手法のユーフォリアと呼ばれた時期は、だんだんとこの手法を取り入れるファンドが増えてきた。

 

そして、これは簡単に言えば、行き過ぎた”割高・割安の修正に賭ける”手法であるため、ヘッジファンドの後に、これに追随してきてくれる、”大型のヘッジファンド”や、”ロングオンリー”が存在した。

 

これらが、フォロースルーとなり、一時期ユーフォリアになったわけだ。

 

だが、この手法が一般化したことで、修正を加速させるフォロースルーが入りにくくなってきた。

 

つまり、フォロースルーが入る前にエントリーしていなければ勝てないが、それが皆同じタイミングで入ろうとしていくことから、フォロースルーが大きく入るより前にエントリーするのが難しくなったことと、入り終わったころにはスプレッドも収束間近となっており、フォロースルー自体が入りにくくなったわけだ。

 

これにより、αが削れてきた。

 

さらに追い打ちをかけたのが、ヘッジファンドからの資金流出。これにより、逆方向にスプレッドが開いていくようになってしまった。

 

なぜこんなことが起こったかというと、アルファが少なくなれば勿論投資家は資金を別の戦略に移していく。この過程で、逆回転がおこることとなってしまった。

 

このようにして、一つの戦略の盛衰がみられるわけだ。

 

勿論全ての事象がこのような形で説明できるというわけではないが、一つのケーススタディとして、参考にしてもらえればありがたい。

 

(勘のいい読者はお気づきだろうが、一度アルファがなくなれば永遠にそのアルファがなくなるというわけではない。再度フォロースルーが入る前にポジションを作れて、その後大きくフォローしてくれる投資主体が存在する環境が出来上がれば、もういちどその手法が日の目を見る時が来ることになる)

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