今回はFXの王道とも言える移動平均線の200SMAを使ったトレードをご紹介します。
チャートを見ていただいてもわかるように200SMAは相場の中で効きやすいパラメーターの一つと断言できます!
しかし、200SMAも万全ではありません。効いていない場面があることも事実です。
こういった場面を上手に見極めることで200MAを有効に活用したトレードができます。
今日ご紹介するトレード事例は、5分足の200MAを使うので比較的トレードチャンスも多くあり、日々のトレードに役立てるはずです。それでは早速見ていきましょう
200MA(移動平均線)を使うための3つのポイント
トレード事例を見ていく前に200MAに関しての基本的なポイントを3つご紹介します。
- 直近が強めのトレンド相場
- 移動平均線が傾いている
- エントリーは複数の根拠で
1.直近が強めのトレンド相場
1つ目はトレンド相場で使用することです。
移動平均線はトレンド感知に利用されることが多いことから、押し目買いや戻り売りに活用されることが多いです。
移動平均線が横ばいになっているレンジ相場では、ローソク足がMAを上下に跨ぐため効力を発揮しません。
これは1時間足でレンジ圏だったら200MAが全く使えないのかというとそういうわけでもありませんね。
1時間足でレンジ圏だとしても5分足では、行ったり来たりする中で小さなトレンドを作っています。
ただし上位足トレンド発生中の方がその方向に向かいやすいので効きやすいのは言うまでもありません。
2.移動平均線(MA)が傾いていること
2つ目は移動平均線がしっかり傾いていることです。
トレンドは、いずれは転換を迎えます。
緩やかな転換もあれば急な転換もあります。急な場合でもMAがしっかり傾いていれば1回目のMAタッチは効きやすいことが多いです。
また、傾いている途中で一度うわ抜けても、再度潜ってくるようであれば、その後効きやすいこともあります。
3.エントリーは複数の視点で吟味する
MA200タッチで入れるケースもありますが、基本的には他のツールと組み合わせて使います。
何と組み合わせますか?そうですね。
フィボナッチエクスパンションや、フィボナッチリトレースメント、トレンドライン、エリオット波動などです。
組み合わせ条件が多く合致すれば効くのか!?というと、これはYESと言えます。
相場で最も重要視されるのは、これらインジケーターではなく、「値動き」なのですが、多くのインジケーターの条件に合致するポイントというのは値動きもそういった動きをしているケースが多いからです。
それでは、ここからはこの3つのポイントも踏まえながら相場を見ていきます。
5分足の移動平均線200MAを使ってトレード
今回はトレンド相場での事例を見ていきます。
表示しているのは左が1時間足、右が5分足のチャートを最小化したものです。
表示しているラインは200MAとなります。
下降トレンドが続いている時期ですね。
1時間足の200MAが追いつけないぐらい下降の勢いが強かった時期ですね。
5分足を見てみると戻りが発生するタイミングでは上抜けるものの、再度200MAが抵抗になり下降していくケースがいくつか見れられますね。
5分足200MAを使ったエントリーの検証
下降トレンド中の200MAを使ったトレード
下降トレンド相場でのケースです。
4時間から見ていきます。
4時間足は下降が続いている局面です。
大きな戻りもなく売りの勢いが継続的に強い場面です。こういう場面では逆らわずチャンスがこれば売っていきます。
MA200も下向きで下降の勢いが強いですね。
トレンドラインも引けそうです。ちょうど今回のポイントは下降トレンドにぶつかるタイミングのようですね。
4時間足レベルのトレンドラインは太い帯なので、ぶつかったからと言って気軽に売れるものではないですが売れる形になればサポートになりそうです。
続いて1時間足。
一時間足も随分下落しています。何度か安値付近で止められていますが、高値も切り下がっているのがすごく気になります。
フィボナッチエクスパンションが引きそうなので引いてみますと161.8にはまだ到達していないようです。
そして5分足です。
高値付近から下落をしている場面です。
まずはなにをしますか?
そうですね。下落の予測値を図るフィボナッチエクスパンションを引きます。
すると既に買い手が参入しやすい261.8まで一度落ちていることがわかります。
当然ここから買い手が入って上昇しているわけなのですが、200MA付近で止められて再度下降していますね。そして前回よりも安値を付けています。
再度261.8で効いているようですが、今度は直近の売りの起点すら抜けられずに揉み合っていますね。
これはなんだか買いの力が弱まっているように見えます。
続いて、もう一つの「いつもの」を引いてみます。
フィボナッチリトレースメントですね。露骨なぐらい38.2が効いていますね。ここが効いているということは売り手が強いといえます。
手前でも61.8でしっかり抑えており、1段づつ、買いの力を抑えていっていますね。
そして、トレンドラインです。
FX勉強会でのトレンドラインはひげ先には引きません。実体の少し内側を通していきながら効きやすいラインを作ります。
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するとどうでしょう。この先の場面でも効いていそうです。
そして、エリオット波動です。
エリオット波動はちょうど5波目が到達していることがわかります。
ここまでで既に、FE261.82回到達しており買い手の勢いが減っている、FR38.2で止められている、下降トレンド、エリオット波動5波目という条件が揃っています。
更に、今回のテーマでもある200MAが上からかぶさっているわけですから、当然落ちていきますよね。
エントリーポイントですが、早い人ならこの交錯ポイントから入れます。
5波目の完了を確認したここからでも入れますね。利確ポイントは、下降の目安に引いたFE161.8ぐらいが良いのではないでしょうか。
上昇トレンド中の200MAを使ったトレード
もう一つ紹介します。
上昇相場です。
4時間足は前回の安値で下がれず、反転急上昇している場面です。
1時間足は上昇が続いている局面です。200MAは横ばいですが下がりきった先から上昇がずっと続いている局面です。
このようにトレンドラインを引くこともできますね。直近の下落の起点も抜けています。押し目買いを狙っていきたい場面ですね。
そして5分足です。
200MAはずっと上向きで今回が初回のタッチのようです。この場面買いますか?
先ほどと同じツールを使って買えるポイントを探せます。
まずは前回同様にフィボナッチエクスパンション。161.8の辺りがちょうど200MAと交錯しますね。
押し目のポイントから上昇の波に対して引いてみると200MAのポイントがちょうど38.2ですね。なんか狙ったような感じですね笑
もう一ついつものエリオット波動も書いてみます。
わかりにくいですが、2番めのところは38.2まで戻しているのでこのような波になります。
200MAにぶつかるときはちょうど5波目ですね。
1時間足のトレンド付近で、これだけの条件が揃っていれば買えない根拠はなさそうです。
200MAタッチで買ってもいいですが5波の完了と200MAに戻ってきたことが確認できるこの辺りから買うほうが安心して買えそうですね。
今回はトレンド相場での200MAを使った5分足でのトレードを紹介してみました。