今回は前回ご紹介した5つのツールを組み合わせて、実際にトレード事例をご紹介します。
使っているツールは5つです。
- 移動平均線
- フィボナッチ・リトレースメント
- フィボナッチ・エクスパンション
- トレンドライン
- エリオット波動
ではそれぞれについて解説していきます。
相場分析を行うための5つのインジケーター
移動平均線
1つ目は移動平均線です。
移動平均線の目的は相場の方向性を見るためのものでした。
また、トレンド発生中にはこのようにエントリーとして利用したり、逆張りとして利用している場合には、決済として利用する事もできました。
に決済として利用する事もできました。
フィボナッチ・リトレースメント
2つ目はフィボナッチリトレースメントです。
フィボナッチリトレースメントは、波の押し目や戻りを測るために利用します。
上昇相場であれば、押し目を探す候補として利用します。
そして、下降相場であれば、このように戻りを探す候補として利用します。
使う数値は38.2%と61.8%で、このレート内で相場は反転しやすいという性質を利用します。
使い方はこのように、順張りの場合は、38.2%からのエントリーに利用したり、逆張りの場合は、このように決済の候補として利用します。
フィボナッチ・エクスパンション
3つ目のフィボナッチエクスパンションは波がどこまで伸びるかを予測するために利用します。
- 上昇の目安を知りたい場合は、このように最安値と次の安値を使います。
下降の目
利用する数値は161.8%と261.8%でそれぞれこの数値のそばでは利確や反転を期待した人たちが売買を行います。
フィボナッチリトレースメントも同様ですが、基本的には波の頂点に使います。そうしないとどこにでも引けてしまい自分都合の分析になってしまいます。
使い方は、このように逆張りのエントリーに利用したり、利確の候補として利用したりします。
トレンドライン
4つ目のトレンドラインは、エントリーポイントを探すためのものです。
エリオット波動
最後のエリオット波動ですが、波の勢いやエントリーのタイミング取りに利用します。
このように5つの波の特性を利用して、3,5波を使ったエントリーや、
5波完了して、相場の勢いが落ち着いてから反対方向へのエントリーに利用したりします。
エリオット波動は、いつも相場にでてくるわけではないですが、出現したときには、高確率でこの画像のような動きをすることが多いのが特徴です。
以上が、5つのツールのおさらいでした。
それでは、組み合わせて実際にチャートに落とし込んでみましょう。
5つのツールを使った環境認識
それでは、この5つを使って相場分析からしていきます。
4時間足の環境認識
4時間足からです。4時間足の今いる位置と相場の方向を確認します。
方向性の確認に使うのは移動平均線ですね。
右肩上がりです。移動平均線から随分離れてしまってはいますが、目線は上で問題なさそうです。
続いて、自分が今どこにいるのか確認してみましょう。ちょっと縮小化してみます。すると、今は下落から上昇していることがわかりますね。
どこまで戻りを確認するツールは何かというと、そうですね。フィボナッチリトレースメントです。
高値から安値に引いてみましょう。こうです。
すると、今は61.8付近まで上昇していることがわかりますね。
この辺りから売りては今後入ってくることが予想されますが、ここが抜けないことが確認できるまでは短期足ではまだ買い目線ですね。
続いてはこの上昇がどこまで行くのかを知りたいですよね?その場合に使うのが3つ目のツールです。
はい、フィボナッチエクスパンションですね。
上昇の場合なので、最安値からひいいてみます。このようになりますね。
こうしてみると、既に261.8はうわ抜けてしまっており役に立ちません。もう少し大きな波で考える必要がありそうです。
ここは誰が見ても大きな波ですよね。なので、ここに参考値として引いてみます。こうです。
どうでしょうか。そうすると、まだ上昇していくことができそうですね。
トレンドラインは引けそうでしょうか・
急角度になってしまうのでいつまで効くかはわかりませんが、ここにこのような線が引け今はちょうど、その付近にいることがわかります。
最後に波の勢いを見てみます。エリオット波動です。
どこから数えるかというと、ここですね。
1,2,3,4,5とかけます。ということはこの波は今5波で3波の高値を抜けてきていることがわかります。
それぞれを振り返ります。
- 移動平均線は右肩上がりで目線は上
- フィボナッチリトレースメントはまもなく上から売りが入りそうな61.8%
- フィボナッチエクスパンションは、FE161.8にはまだ余裕がある
- 勢いのあるトレンドラインに乗っている
- エリオット波動は5波目の上の方。
以上のことから依然買い目線であり、抵抗となりそうなリトレースメントの61.8付近で下がる形になるまでは押し目買いをしていきたい場面ということがわかります。
1時間足の環境認識
続いて1時間足です。
まずは移動平均線ですがですね。引き続き買い目線です。
押し目探しのフィボナッチリトレースメントを引いてみても38.2までは距離がありそうですね。
フィボナッチエクスパンションはどうでしょうか。今回は波が小さすぎて活用はできなさそうですね。出番なしです。
トレンドラインはどうでしょう。下からひいたものと、途中の波からラインが引けそうです。
下から引いたものは離れすぎていて使えるかどうかはわかりませんが、この辺りは強い抵抗帯となりそうです。
エリオット波動です。0,1,2と引いて、3つ目ですが、38.2まで戻していないので3波継続中ですね。いびつなので参考程度で。
1時間足を振り返ると
- 移動平均線は右肩上がりで目線は上
- フィボナッチリトレースメントは引けない
- フィボナッチエクスパンションは引けない
- トレンドラインは2本のラインの交錯付近で反転上昇が狙えそう
- エリオット波動はいびつな3波継続中となります?
- 4時間足同様に目線は上で良さそうですね。
シナリオとしては、参考になりそうなものがトレンドラインしかないので、この付近を5分足を使ってタイミングを取って押し目買いを狙います。
5分足の環境認識
最後に5分足です。
現在の高値はここですね。
移動平均線から見ていきましょう。移動平均線は波を描きながら上昇しています。直近を見てもわかるように5分足レベルでは強い上昇ではなくなってきています。
しっかりポイントを見極めてトレードしていきたい場面です。
フィボナッチリトレースメント
直近の上昇からは38.2を勢いよく抜けてきましたね。しかし反転しやすい38.2 – 61.8の中で止まっています。
続いてフィボナッチエクスパンション
高値から引くとどうでしょうか。261.8で止まっていることがわかりますね。
トレンドラインはここでは終わってしまっていますね。
最後にエリオット波動です。
0,1,2,3,4,5——??5波はここで既に終わっているようですね。仮にここまでを5波とした場合でもさがらないことが確認できたら買っていきたいですね。
エントリー前のセットアップはこうです。
1時間足の押し目候補のトレンドライン付近で止まっている。
その場所は、FE261.8とFR61.8の付近。下降のエリオット波動は既に5波が完了しており売り手は弱くなってきている。
さがらないことが確認できたら買っていきたい
このようになります。
エントリー場面
それでは実際のエントリー場面です。
200MAは横ばいなので意識する必要はありません。
直近の上昇で売りの起点あたりを抜いてきましたね!ここにトレンドラインを引くことができそうです。ここからエントリー。
勉強会の方もたくさんの方がエントリーされていました。
5つのツールを使った環境認識とエントリー事例をご紹介しました。