FX上昇相場でチャンスを「待つ」ためにはエリオット波動が最強です

今回は、エントリー後にすぐに逆行してしまうという方に向けて、エントリーの「待ち」を探す方法をお伝えしたいと思います。

FX相場でチャンスを「待つ」

FXで利益を出すためには、エントリーポイントを探して果敢に攻めていきたいですよね。

でも、FXは攻めだけだと返り討ちにあってしまうこともあります。

例えばこんな相場があった場合、押し目を狙いたいですがどこでエントリーしますか?

この相場の場合、買いでエントリーした場合、損失を出してしまうことが多そうですね。

今回は、いつもエントリーするけど逆行してしまう。そんな方にうってつけの方法があるんです。

それが、エリオット波動でタイミングを図るという方法です。

エリオット波動といえば、エントリーに使うんじゃないのと思う方もいるかと思いますが、実はそれ以外にも使うことができます。

実は、「待ち」構えるためのツールとして使うことで、意外な真価を発揮するのです。

エリオット波動のおさらい

まずは、エリオット波動についておさらいをしておきます。

難しいことは考える必要はありません。

相場は波を描く性質があります。0から始まって、1波、2波、3波と続きます。

1波は突然現れるのですが、2波で戻した後、強い波の3波が発生します。

その後、相場は、戻りをつけます。
4波は1波の高値で止まりやすい傾向があります。

そして、最後に5波。3波の高値を抜けることもあれば、高値付近で抑えられることもあります。

この中でも3波と5波は上手くタイミングに乗ればぐいっと伸びやすいです。反対に、2波と4波は揉みやすく、エントリーには向かないです。

というのがエリオット波動です。

今の説明を聞いたら、エリオット波動はやっぱり3波と5波のエントリーのために使うの?と思われるかもしれませんが、実は他にも使いみちがあるんです。

それが、「待ち」のエリオットなのです。

「待ち」に使えるエリオット波動

エリオットを使った上昇相場後の押し目買い候補探し1

実際に例を用いて紹介します。

チャートを見たらまず引いてみるあれですね。
そうです。フィボナッチリトレースメントです。

今回の相場を見て下さい。FR38.2まで戻すということは、なんと200pipsも戻すことになるんです。

内心思いますよね。そんなに戻す前に流石に上昇するでしょ!って。

そんな、攻めたい気持ちを抑えきれないあなたにこそ、おすすめなのが先程のエリオット波動なんです!

何度も言いますが、今回は、この急騰後の買いポイントを探すのであって、売りポイントを探すんじゃないですからね!

それでは実際に見ていきます。

まずは1時間足。
先程も見たように1時間足は急騰していますね。

200MAやトレンドラインも引けるのですが、位置的に使い物になりません。

フィボナッチエクスパンションは第2高値が必要なので、ここでは使えませんね。

なので、今回は先程のフィボナッチリトレースメントしか使えなさそうです。

うーん、やはり200pipsほどありますね。

続いて5分足です。

実際の流れを見ながら話していきたいので、この辺りから見てみましょう。

まずこの場面を見たら何をしますでしょうか。

そうですね。下降するならどこまで下がりそうなのかを図る目安として使えるフィボナッチエクスパンションが使えます。

若干高値を更新してしまっているのでイレギュラーではありますが、ここにフィボナッチエクスパンションが使えますね。

引いてみるとこうなります。FE161.8辺りですとこんな流れが出たら買っていけそうですよね。

ところが相場はこうなります。

うん、なんだか、勢いよく161.8を割ってしまいましたね。ここは買い?それとも様子見?

この上昇相場で売りは考えません。
ここで出番なのがエリオット波動です。

2波は1波がFR38.2を戻したときにカウントしますので、ここを2とできそうです。

そしてまだ3波は続くかもしれませんが、仮3がココにかけます。
ということは、相場はこの後上昇しても、5波を作る可能性があるのではと考えることができそうですね。

さて、相場はその後、どうなるでしょう。

ぐいっと戻してきましたね!

ここから買いますか?

いいえ、ここがまさに「待ち」のエリオットの出番なんです。

エリオット波動は冒頭でもありましたように5波目をつける可能性があります。ですから、この4波が仮に1波の安値付近で止められるようなら1回下がる可能性が高いですね。

なので、「待ち」ます。もし買うとしても抜けないようなら早めに利確したいところです。

その後ですが、下がってきましたね。1波の安値に届いていないですが、4波が確定したといえます。

5波は3波の安値付近で止まることもあります。

ここで買いますか?FE161.8もあるのでなんか買えそうな気もしますよ?

いいえ!「待ち」ます。なぜなら5波は下抜ける可能性もあるからです。

えーでも、MA200も実はココに引けるから買っても良いんじゃない?と思う方もいるかも知れません。

その場合は、ココをもっとぐっと抜けて5波の完了を確認してからでも遅くはありません。

もう一つおまけにトレンドラインも引けます。

えっ?今度は売りたくなりましたか?いいえ、ここは上昇局面なので、逆張り思考ではなく買いのポイントを探すのが正解です。目線はコロコロ変えてはいけません。

さて、その後、どうなったでしょうか、

3波の安値も割ってきましたね。ちょうど1時間足のFR38.2と最初に引いたFE261.8がゴールだったようです。

急騰後の押し目候補を探す時、ついつい、下がったところでヒョイッと買いたくなってしまいますが、こうやってしっかり「待つ」ことで損失を抑えることができます。

じゃあ、この場面結局トレードする場所はなかったのかと言うとそうではありません。

ここで、売りの勢いが弱まったからこそ、ここからは「攻め」のターンです。

この辺りでは、エリオット波動の5並みが完了+FR38.2+FE261.8のポイントからも抜けないことを確認して買っていけますね。

エリオットを使った上昇相場後の押し目買い候補探し2

せっかくなので、もう一つ見てみましょう。2019年10月の相場です。

こちらも1時間を見ると急騰していますね。伸びた先ではありますが、流れに乗って押し目買いを狙っていきたいポイントです。

予めフィボナッチリトレースメント38.2の場所にラインを引いておきました。ここは38.2まで戻すと300pipsありますね。

では5分足をみていきます。

下降が始まっているのでフィボナッチエクスパンションとMAを表示してみましょう。こうですね。

それではエリオット波動を書いてみます。

こうですね。下降が始まっているのでここが4波になりそうです。4波は1波の高値で抑えられていることがわかります。

FE161.8の辺りには、MA200もありなんだか今回は買えそうですが、ここで使うのが「待ち」のエリオットですね。

しっかり5波が終わってから入れば良いのです。

最終的にはこうなりました。

MA200も抜けていってしまいましたね。

ではこの局面はどうしたら良かったでしょうか。

5波からの上昇が弱いですね。そしてトレンドラインとフィボナッチリトレースメントも引けます。

この場合は買いではなく、むしろここから売っていけましたね。

是非参考になれば幸いです。それでは。