フィボナッチリトレースメントに使う設定値は2つ
まずはフィボナッチリトレースメントの基礎の内容から。
ここからはフィボナッチリトレースメントの数字に関する話をしますが、大前提としてトレードで大事なのはフィボナッチリトレースメントの数字よりも、その数字を使って値動きをどのように考えるのか?ということです。これを忘れずいてくださいね。
使う数字は2つです。
- FR38.2付近
- FR61.8付近
これだけでも十分にトレードで勝つことができます。
ただこの2つの数字はとっても重要です。勉強会ではこれ以外の数字も使って考えますが、この2つだけでも十分検討できます。
この2つの数字は、世の中のトレーダーにもよく使われている数字で着目されています。だから効きます。だからといってすべての相場には有効でないですよ、効きやすいですが、すべては前提の値動きによる、というのが正しいです。でもまずはこの2つの数字が大事です。
使い方は
- FR38.2付近は浅い戻し
- FR61.8付近は深い戻し
と認識しています。
FXで稼ぐためのチャート分析をしてみよう
で、今回はこの2つの数字の使い方、ではなくて、どこからフィボナッチリトレースメントを使うのか、ということがメインです。この話をしていきます。
2つのフィボナッチリトレースメントはどちらも正解
緑とピンクのフィボナッチリトレースメントがありますね。どちらが正しいのか?というと、どちらも使いどころは正解です。
理由はそれぞれあります。
- 緑のフィボナッチリトレースメントはこの上昇の根元から、一番スタンダードなやり方です。
- ピンクのフィボナッチリトレースメントはエリオットを数えたときの3波っぽい動きの3波の開始地点にあてたものです。3波が十分な戻しの位置を確認するときには、ピンクのフィボナッチリトレースメントのところにあてて、戻しの深さを確認したりします。
私は結構大きな波でカウントするので、緑のフィボナッチリトレースメントの身を引きがちですね、チャートのろうそくの集合体を見やすくしたいので、あまり多くのチャート分析ツールを使うのは避けています。
ただ、そうするとアイディアの引き出しが少なくなったり、おいしいチャンスを逃すことにもなるんですね。私にとってはピンクのフィボナッチリトレースメントは結構中途半端だな、と感じていたので、引いていなかったのもあります。よりチャート上で注目されるのは、上昇エリオットの0地点だと思っていたからなんですね。目立つところから使う、というのがチャート分析では大事なことなります。
フィボナッチリトレースメントは相場の事実に合わせるとチャート分析しやすくなる
一番大事なことは、相場の事実に合わせて、フィボナッチリトレースメントの当てどころを変えて、値動きを確かめるということです。まだ意味がわかりませんよね?
世界中の目線と合わせようとするときに、相場の事実に基づいた、このやり方が有効なのでは?ということなのです。
チャート分析でエリオット波動の開始地点からフィボナッチリトレースメントを使ってみる
なにかというと、私は最初は緑のフィボナッチリトレースメントだけをこのように当てていました。
そうすると、この上昇が何の意味を持つ上昇がわからなかったんですよね。チャート上では前回急上昇や急下降した地点や意識されやすいという特性があるので、前回上昇したから上昇があったのかな?と思っていました。急上昇ラインに赤い水平線を引いています。
5分足チャートでみてみるとちょうど、そこでエリオット5波も完了しています。エリオット5波を完了しても、下降をするので、下降の勢いが強いんだな、と考えていました。
次に抵抗になりそうなところは、フィボナッチリトレースメントFR38.2付近です。ここに青い水平線を引いてみます。5分足チャートで見てみます。
5分足チャートでFR38.2付近を見てみると、少し停滞したものの、効いているってほどではなく、上昇もしてないですね。そうすると次は、1時間足のフィボナッチリトレースメントFR61.8付近かな、と思うわけです。これだけ上昇しているので。
1時間足FR61.8付近にピンクの水平線を引いてみました。5分足チャートで見てみます。
すると、5分足チャートでピンクの水平線で待ち構えていたのに、その手前で上昇してしまったんですよね。この隙間ってとても嫌なもので、いつ下げてくるのかわからないので、この1時間足のフィボナッチリトレースメントの当て方だとなかなか自信をもってここではエントリーするのは難しいです。
そんな時に試したいのが、事実の値動きをもとにフィボナッチリトレースメントの当てどころを考えるということです。
相場の事実に合わせて、エリオット3波開始地点からフィボナッチリトレースメントを使ってみる
最初に上昇の根元からフィボナッチリトレースメントを当てていました、緑のフィボナッチリトレースメントです。
ここにはもう一つのフィボナッチリトレースメントの当て方ができます。ピンクのフィボナッチリトレースメントですね。上昇3波にあてたものです。
フィボナッチリトレースメントFR38.2付近に赤い水平線を引いてみます。5分足チャートで見てみます。
そうすると最初に上昇した地点が、エリオット5波完了、そして、前回上昇ラインでの上昇、そして、フィボナッチリトレースメントFR38.2付近出の上昇ということになります。テクニカルが効いていることがわかります。このままFR61.8付近を確かめていきます。
フィボナッチリトレースメントFR61.8付近に青い水平線を引きました。
5分足チャートで見てみます。
フィボナッチリトレースメントのFR61.8付近から実際に上昇しました
これであれば、この後に買いでエントリーできますよね。テクニカル分析も効いているので。
フィボナッチリトレースメントの使いどころは相場の事実に合わせた方が楽に決められる
つまりは、もともと緑の上昇の根元からしかフィボナッチリトレースメントを当ててなかったとしても、この最初の上昇に合わせてフィボナッチリトレースメントを当ててみると、上昇3波にフィボナッチリトレースメントをあててみるとあながち間違ったところには当ててないことがわかります。
むしろ世の中の人はこっちを見ていた人も多いのかと思います。実際にはそこから上昇したという、値動きの事実があるので。
と、なると、この見方が正しいとなると、FR38.2付近でも反応したということは、FR61.8付近でも反応する可能性が高いと考えることができます。
これが今回フィボナッチリトレースメントで大事な部分である、相場の事実に合わせて、フィボナッチリトレースメントの当てどころを変えて、値動きを確かめるということです。何となくわかりますよね。
テクニカル分析ツールの当て方は人ぞれぞれですが、優位性を見出すためには、より多くの人と同じ使い方、目線、考え方をする必要があります
そのずれを直すためにも、相場の事実をもとに、自分の分析の仕方は会っているかな?とか、他にも当てどころがあるのに抜けてないかな?という考えを柔軟に持ってないと、美味しいエントリーポイントを逃すことにもなります。
ちなみにさらに大きな時間軸である4時間足チャートで全体を見てみるとこのようになります。
本当の安値はここなので、実は緑のフィボナッチリトレースメントもピンクのフィボナッチリトレースメントも信用度としてはあまり高くないことがわかります。
だから値動きもぶれやすいのかもしれないですね。
チャート分析をしてトレードで勝つためには柔軟性も必要
今回は、値動きがどうも自分のフィボナッチリトレースメントの当て方とは異なる反応をしているぞ?というときに、他の当て方もできないか?他の当て方だと反応がぴったりかもしれないな?などと考える余地があること、それをもとにトレードをするヒントを得られるということをお話しました。
最初はたくさんのところにフィボナッチリトレースメントをあててみて、反応しやすいところなどを探してみてください。
これからも勉強頑張っていきましょう!