FX学習者がとる時間を無駄にする行動とは?
FX学習者が最も陥りやすい時間を無駄にする行為、
それは、学習しながら稼ごうとすることです。
みなさんもありませんか?
手にした手法をちょっと試して使えると思ったらすぐにリアルトレードで使ってみる。
ところがすぐにうまく行かなくなって結局気づいたら損失の方が増えている。
これはわかりやすいのですが、実はこれ、リアルトレードでなくてデモトレードでも起こる現象なんです。
共通する点は1つ。
それは、儲けたい、結果を出したいと意識するあまり、トレードの勝ち負けにばかりこだわり学習することを忘れてしまっているからです。
FX学習者がまずしなければならないことは、トレードの勝ち負けや獲得pipsにこだわるのではなく、まずは、勝てる手法をじっくりと検証し、そしてリアル相場で勝ち負けに拘らず正しく使えるまで練習することです。
いやいや、そんなことわかっている、と思う方もいるかも知れません。
しかし、これは結構気づきにくい問題で、他人事のように思っている人ほどハマっている可能性があります。
私もありました。
例えば微益撤退やチキン利食いですね。
最後まで保有できずに、途中の値動きで「余計なこと」を考えてまるで名人様のように勝手な裁量を入れて途中決済。
その後は予定通り利益方向へ相場が動く・・・みたいな、無様なトレードをする人がいるわけです。
ここから2つの大切なことがわかります。
ポジションを保有することの意味
1.変な癖をつけない訓練
自分が勝てる手法を学習した上で、そのルール通りに入ったのであれば、直近の値動きに惑わされるのではなく、ポジションを保有しなさいと言われています。
これは胆力のトレーニングとも言えます。
ポジション保持はいきなりやれと言われてできるものではありません。
特にリアルでお金を動かすとちょっとの値動きにビビって早期決済などをしてしまうことが多々あります。
勉強をしているうちから、早期決済の癖をつけてしまうと本番でも同様の事が起こってしまい結果的に毎月安定しない成績になってしまいます。
あなたは、早期撤退をする場合、そのルールはありますか?
もしないのであれば、それは、学習を自ら妨げている可能性があります。
1.成長度合いのバロメーター
微益撤退や建値決済って損失を出さなかったから勝ちみたいなイメージがありますよね
でも、FX勉強会ではエントリーの精度を上げろと言われているわけですから、微益や建値ってエントリーとしては失敗だと言えます。
にも関わらず、今月は○勝0敗5引き分けでしたというと、自分がまるで成長した気になってしまいますがそうではないですね。
これは少なくとも5回エントリーの精度が悪く、たまたまラッキーで負けなかったというだけになります。
もちろん、これは学習のステージによって異なりますから、勝てる手法を使いこなせて撤退のタイミングも経験的にわかってこれば同様ではありません。
しかし、学習間もないトレーダーがこれをしてしまうと、結果的に自分が改善しないといけないことに気づかないまま時間が過ぎてしまいます。
さて、先程の微益撤退の場面ですが、チャートはこちらです。
簡単に相場をおさらいしてみましょう。
微益撤退をした相場の振り返り
4時間足は下降トレンドで下がり続けていた場面でした。
戻りをつけて下がっている場面ですね。かなり下降が続いているので伸びた先でのエントリーではなく戻りから入るのが良さそうです。
そして1時間足
こちらは先程の4時間足で見たように戻りをつけてから急落していますね。
こちらも伸びた先ではエントリーしたくない場所です。参考までにFEを引いてみるとFE161.8付近ですね。
そして前回安値付近となります。1時間足を見ても戻りを待ってから売った方が良さそうですね。
例えば、FR38.2まで戻してから上がらないことを確認して売るとか。
そして5分足です。
当時の私が実際何をしたかというと、売ったのではなく、ここで買っていました。
買うにしてはちょっと早すぎますが、当時の私はそう判断したようなので一旦おいておきます。
そしてその後何をしたかというと、ここで微益撤退をしていました。
反省内容は、
「エリオット波動の5波が弱く、買いの勢いが無いと判断してシナリオとことなるため決済。」
「完全な逆張りなので次からは短く取るか、入らないようにする。」
これおかしいですよね!
まずは、
> 買いの勢いが無いと判断して
なぜ、買いの勢いが無いと判断することができるのでしょうか。なぜならこの波はまだどうなるかわかりませんよね?
当時の学習レベルが低かったとも言えますが、恐らくポジションを持っていなかったら当時でもこうはなりません。
余計なことを考えて無様なトレードをしているだけなのです。
もう一つ
> 完全な逆張りなので次からは短く取るか、入らないようにする。
これもおかしいですね。確かにエントリーポイントは糞だったわけですが、1hFE161.8からV字でぐいっと戻してきているわけです。
また、トレンドラインにも支えられており、必ずしも買えなかったわけではないわけです。
ここは、責任を持って値動きを観察する価値があったわけですね。
つまりここですね。
ここまでは責任を持って値動きを観察して勉強することができたのです。
チャートは最終的にこうなりました。
言われたとおり、エントリーに責任を持っていれば利確することもできましたし、それ以上に値動きの勉強をすることができましたね。
早期決済して、モヤモヤした気分で布団に突っ伏していた当時の私には、決して学ぶことができなかった貴重なトレードだったわけです。
ご参考になれば幸いです。