今回は私が推奨する勉強方法についてお話しします。
トレード技術向上、また相場に対する対応力を上げるための方法です。ちなみに過去チャート検証ではありません。
FXの相場は、どれだけパターンの引き出しが自分の中にあるのか、リアルタイムチャートを見ている時にどれだけ気がつけることがあるのか、そしてその相場に対応したことがあるのか、ということが重要になってきます。
この方法を試していくと、どのような相場にはどんなふうに対応すべきなのかだんだんと分かるようになっていきます。また続けることで経験値が上がっていくためシナリオの精度も上がっていきます。
FX実力をつけるための環境認識やエントリー訓練方法はこうやる
チャートを用いたケーススタディです。研究職の方やコンサルタントの方は聞きなじみのある言葉だと思いますが、つまりはその相場においてどのように対応してエントリーするのかと、場面ごとに学習をして、体得していく方法です。
ツールの検証ではないため過去チャートの検証とは言いません。
この目的は何かというと、FXで勝つためにエントリー訓練をドリルのように繰り返して、環境認識だったり気が付けるものを多くすることです。
前提として重要なのは、勝てる手法があるということです。それを元にして、後は勝ち方を身につけるための訓練を行っていきます。
トレード技術向上のためのエントリー訓練方法
取り組むFX相場で勝てそうなエントリーポイントを決める。
これはよくチャートの右側が白紙の状態で考える方がいらっしゃいますが、そのようなやり方ではなく既に出来上がったチャートで勝てそうで入れそうなポイントを見て考えます。
勝てるところのみ学習していきます。買いなのか、売りなのか決めてしまいます。
エントリーポイントまでの証拠集めをやっていく
勝てるエントリーポイント見つけたら、各時間足でそこに至るまでに証拠集めを行っていきます。
例えばエントリーポイントで、買いエントリーをするとすれば、4時間足でも一時間足でも5分足でも、買うための証拠集めをしていきます。
スクリーンショットに書き込んで保存。
シナリオのように分析した結果を言語化してチャート上に残し保存します。
これで終了です。
では具体的なやり方を説明していきます。
FX相場でエントリーポイントの証拠集めをする訓練の実演
実際に取り組む相場を決めましょう。
これはポンド円の1時間足チャートです。四角枠で囲んであるところから買いで入れそうなのでここをポイントとして考えていきます。
エントリーする場面の決め方は、勝てそうな場面を選ぶということです。場面を選ぶときに使う時間足は、1時間足でも5分足でもどちらでも大丈夫です。
これは勝てるポイントを理解したいので勝てるところだけをピックアップして、それまでの値動きの作られ方を体に染み込ませることをやっていきます。勝てるところだけに気がつければいいのです。
私の場合には1時間足チャートでだいたいどのエントリーポイントについて考えるか決めた後に、5分足チャートでも少し確認してエントリーできそうだと思って、次にしっかりとした証拠集めをやっていきます。
各時間足を使って勝つための証拠集めをやって行く。
シナリオと同じように4時間足から、1時間足、5分足、と分析していきます。
やることとしてはまずは、勉強会や動画やブログなどで紹介されているツールを使って考えていきます。例えばトレンドライン、フィボナッチ、エリオット、移動平均線などです。
ツール以外にも重要なことは、値動きを考えてみることです。
例えば、横軸、値動きの勢い、ギザギザした形、ふわふわした形、前回ガクンと落ちたところ、バイーンなどの印、100%戻しなどです。
できるだけシンプルに考えること、だけど今自分が使える知識を使って考えます。
訓練したいのは、答えを知ることではなくって、手法を使いこなし応用することです。
長い文章で立派に書く必要はありません。
やっている途中に分からない相場になってしまったら、それはそれで重要です。
なぜかと言うと、わからない相場に気が付いて手を出さない訓練になるからです。また理由をこじつけして無理やり理解しようとしても、リアルタイムチャートでもエントリーする時に理由をこじつけてエントリーしようとしてしまって危険だからです。
そのような相場は手放した方がいいです。
ここからはFX学習のダメな例について解説
テクニカルしか使わない。値動きを注意して考えること。
テクニカルしか使わないのは、勉強の本筋ではありません。数値以外のろうそくの集合体を見て考える訓練をします。例えばスピードだったり山の形です。
各時間足で目線が固定されていない。目線を固定しよう。
シナリオでも同じことですが、勝てるエントリーポイントで売りまたは買いのどちらかをするか決めたのであれば、その証拠集めをしていく作業となります。
そのため1時間足では売り目線なのに、5分足では買い目線などと、ちぐはぐすることは練習になりません。目線の固定をして相場をとらえていきます。
一つのチャートに複数のエントリー箇所のケーススタディを行うこと
一つのエントリーポイントに対して十分に証拠集めをするために、複数詰め込むのは良くないです。複数詰め込むと直近の短い期間でしか分析ができないため、練習になりません。
こじつけ理由でエントリーしようとする
環境認識はシンプルであるほうがいいです。自分の分かる相場のみでトレードするので無理やりこじつけて理解しようとしないことも大事です。リアルタイムチャートの時にもそのような癖がついてしまうので控えましょう。
トレーニングしたらやりっぱなしで繰り返さない。
1度ケーススタディをやった相場に関しては時間をおいて再度やってみるのがいいです。以前自分で理解できていなかったことなどが経験値がついたためわかるようになっていることが多いです。
頭で思うだけの勉強は意味がない
毎度同じだけれども頭で思うだけではなく、必ず書出すことなどのアウトプットをして継続して行ってください。
おすすめなのは、連続した相場を学習していくこと
ケーススタディをやって行く時には連続した相場をやって行くのがいいです。なぜかと言うと相場感が身につき、相場の流れがつかみやすくなるからです。相場は流れで考えるものでもあります。
期間が空いた飛び飛びの相場をやるよりも身につくものが多くなります。ただ毎月何十回もトレードをするわけではないので、連続した相場の中でも特に分かりやすい所だけをピックアップしていくのがコツです。
ただし自分の苦手な移動平均線などがあれば、その局面だけをピックアップだけして学習するのはOKです。
今回は勝つための経験値をつけるためにエントリーポイントについての証拠集めでをするケーススタディについてお話ししました。
是非継続してみてください。