今回は万能インジケータである移動平均線、200MAを使って最低20pips獲得できるエントリーパターンの話ですが、インジケータを盲目的に信じてしまう人には損失になる落とし穴があるので、ぜひ見てもらいたいです。
万能インジケータである移動平均線でのエントリーパターン
やり方は簡単です。1時間足チャートで移動平均線の傾きがあるときに、移動平均線にぶつかった時に反応する値動きを取る、というなんとも待ち構えやすいトレードです。
ただ、それが通用しない相場もあります。それが2020年6月10日の相場です。1時間足チャートではしっかり傾きがあります。そこを5分足チャートで見てみましょう。
インジケータである移動平均線を使った失敗パターン
5分足チャートでは全然反応していまいせんね、移動平均線に着目すると、1時間足ではしっかりと傾きが付いているのになぜ反応しないのか、今回説明していきます。
インジケータである移動平均線を使った成功パターン
ちなみに成功するパターンはこちら。
1時間足チャートでしっかり傾きがあり、5分足チャートでエントリーです。この2つの違いについて話していきますので、ぜひ最後まで見てください。
FXは万能インジケータよりも値動きを重視すべき
要点としては、インジケータだけを見すぎで値動きが見れていない、ということです。では値動きとは何かを説明していきます。
先ほどの1時間足チャートではどちらもしっかり移動平均線である200MAの傾きが付いていましたよね。なのにこちらは失敗。
こちらは成功。ただ5分足は結構違う値動きになっているのです。
移動平均線を使ったエントリーパターンはぶつかる値動きを見る
前提として、この鉄板エントリーパターンはインジケータにぶつかるときの反発を狙ったトレードになります。そのため、「値動きのぶつかり方」は結構重要なんですね。
勢いよくぶつかるから、反発するんですよね。ただその勢いに関しても意味のあるところからの強い下降だったりすると、反発しないで、値動きの勢いのまま抜けていくこともあります。
だから値動きの意味、値動きの勢いを考えることが大事なんです。
裁量トレードしていくときには、機械的なトレードや、形式的なチャート分析ばかりをしていると、値動きを見落としがちにもなりますので、気を付けていきましょう。
いつもの値動きのパターンはそれはそれで考えるのは良いと思いますが、そこに値動きの観点を入れて考えるだけで、チャートの見方がグッと変わっていき、勝率も上がっていきます。
FX移動平均線を使って成功エントリーパターンを分解していく
では値動きを見ていきます。まずは成功している場合のチャート。
実は1時間足チャートでは数回上昇を止められているので、若干怪しい感じではあります。
1時間足チャート移動平均線のところに赤い水平線を引いておきます。
5分足チャートでもフィボナッチエクスパンションが使えるぐらい綺麗な形から下降してきました、なかなか勢いがあります。
1時間足チャートの200MAがある所は前回上昇しているラインでもあります。
そこで、ぶつかって反応するので、ギリギリの極の部分からエントリーします。
前提の値動きを見てないとヒヤヒヤな思いをしますよね、このようなトレードスタンスが合わないという方は、無理にトレードしない方が損失を抱えるリスクが減るのでやめておいてもいいと思います。
FX移動平均線を使って失敗エントリーパターンを分解していく
次にインジケータばかりを見ていて失敗するパターンである2020年6月10日の場合です。
1時間足チャート移動平均線にレートがぶつかるところを赤い水平線を引いておきました。
それぞれのチャートをしっかり分析していきます。
1時間足チャートです。
1時間足チャートでは上昇エリオットが数えられたので、3波の開始地点からフィボナッチリトレースメントFR38.2付近を当てています。そうすると、フィボナッチリトレースメントFR38.2付近で反応して、直近は上昇が強いにもかかわらず、値動きを100%戻して、再度FR38.2に近づいていきました。この時には動きをよく見なくてはならない相場です。
このフィボナッチリトレースメントFR38.2の値動きは、こちらで詳しく解説していますので、ぜひ見てください。今回と似たような相場の解説を行っています。視野が小さくなりすぎないように気を付けてください。
では、5分足チャートを見ていきます。
1時間足チャートの移動平均線200MAと値動きがぶつかるのはここのポイントです。
5分足チャートで大事なのは値動きの勢いですが、ここでのポイントは何度も上昇を否定されている動きが、前提の値動きで出ているということです。何度も否定されているので、移動平均線にぶつかったからといって上昇するかといったら結構怪しいです。
勢いよくぶつかれば多少反応もするかもしれませんが、弱弱しく値動きがぶつかっても上で抑えられている力の方が強いです。
では何度も上昇を否定されている動きというのは何かというと、ここの青い上昇がすべて全て、すぐに、戻されている
そしてその後は安値付近のもみ合いで相場が定まらない状態です。
赤い破線で囲ってますか、もう一度、上昇を試すが、5分足レベルの200MAに止められて勢いをそがれている、それが繰り返されて、見ているだけでも上昇する力がなさそうだな、とわかりますよね。それがこの直前で時間もたたずに繰り返されているのです。時間軸を意識してみるとまた根拠が増えていきます。