今回はお勧めの移動平均線の期間と計算方法について解説します。
裁量トレードを始めたら誰もが一度は手にする移動平均線(Moving Average)ついて初心者でも分かるように説明していきますね。
移動平均線(MA)とは?
移動平均線はFXで裁量トレードをするならほとんどの人が意識するラインです。
どんなチャートソフトにも入っていますし、知らない人はいないレベルで有名です。
移動平均線は、特定の期間を元に計算したラインで、例えばMA200なら200本のローソク足を元に計算してプロットしたものをラインとしてつなげたものになります。
移動平均線の期間はいつがいいのか?
移動平均線の期間にも様々なものがあります。ネットで探してもどの期間が人気なのかという議論で溢れています。
MA20が良い、いや25。
そんな小さい期間じゃ意味がない、100がベストだ!
・・・などなど。
海外のサイトなどを参照すると50、100、200MAあたりは人気のようです。その中で最も人気のあるのはMA200のようです。
移動平均線の種類
SMA(単純移動平均線)
一番人気のある移動平均線です。
終値の平均値を元に計算します。
例えば、200MAといえば直近200日間のローソク足の終値を足した平均値になります。
私はこのSMAを利用しています。特に200MAです。
EMA(指数平滑移動平均線)、WMA(加重移動平均線)
続いてEMAとWMAですが、こちらは直近の値をより重視しします。
つまり、古い価格よりも新しい価格をより優先します。
EMAはWMAよりもより直近の値に比重を加えたものになります。
SMAより直近の値段に近い動きを取ります。
SMAかEMAか(一般論)
EMAの方が値動きを早く察知してくれるということは、EMAを使ったほうがトレードしやすいんじゃないかと思うかもしれませんが、初心者にはあまりおすすめされていません。
一般的よく言われるのは、市場の多くのトレーダーは、EMAよりSMAを重視しているからというものです。
しかし、それ以上に大きな問題が挙げられます。
それは、エントリーが早くなってしまうという点です。
誰しもが相場の動きを早く知りたいと思いますよね。ところが熟練のトレーダーであれば分別が付きますが、初心者の場合はそうも行きません。
早く稼ぎたい!だから早く相場の動きを知りたい!だから反応の早いEMAを使いたい!となりやすく、結果的に目先の動きに翻弄されて勝てないことも多いのです。
これは、何も移動平均線だけに限ったことではないですね。
トレンドラインでも、フィボナッチでもひこうと思えば、どこにでも引けます。
しかし、相場で生きていくためには早る気持ちを抑えて負けないところまでしっかりと待ち構える姿勢が必要になりますね。
200MAを使ったケース事例
4時間足では上昇トレンド中で、移動平均線も右肩上がりです。
近づいてきたら押し目買いをしたい局面です。
しかし、直近はもみ合いが続いており、レンジの用に見えます。
一度もみ合いをうわ抜けるも、前回の高値付近で抑えられて再度下落しレンジ圏内に戻ってきています。
続いて1時間足です。
1時間足は、もみ合いを上抜けて、上昇もFE261.8で押し戻されてきました。
4時間足のレンジ上限からの売り圧力も入り、押し目も押し戻されて下落してしまっている場面です。
MAは横ばいです。横ばいのMAのときはあまり意識していません。なので、抜けて戻ってからのサポートとして使うというシナリオはありません。
4時間、1時間から立てたシナリオはこのようになります。
- レンジ戦略(上から売って、下から買う)
- 下限域にまだ余白があるので短期的な戻り売り
そして、こちらが5分足です。
5分足は下落トレンドで、MAも右肩下がりです。
戻りのタイミングがあれば売っていきたいところです。
MA以外の根拠も探してみましょう。
まずはフィボナッチリトレースメントが引けます。ちょうど38.2まで来ていますね。
他にもトレンドラインが引けます。
また、更にエリオット波動も引けますね。エリオット波動はMAに重なるタイミングではちょうど5波となりますので、他の根拠と重ねてココから入るか、1段下げて、エリオット5波が完了したところから入っていきたいです。
最終的に私はここで入りました。
利確は直近安値付近としています。