私がトレードでコツを掴めるようになったかな?と思えるようになったときのきっかけやその話をしたいと思います。
それは、マルチタイムフレームでシンプルにトレードをする、ということです。
今日はプロの専業トレーダーが使っている勝てるチャート分析方法を公開し、最終的にはリアルタイムチャートを使ってFXトレードシナリオを立てていきます。
マルチタイムフレーム分析で相場を俯瞰する
マルチタイムフレームの役割を理解し、シンプルにトレードを考えられるようになる。そして最後にはリアルタイムで動くチャートを使ってシナリオを立てていきます。なぜマルチタイムフレームを使っていくのかという理由を説明していきます。
勝てるFXトレーダーにおいて、何よりも重視しなくてはならないのは、利確タイミングよりもエントリーポイントです。これだけが重要です。
では、良いエントリーポイントを掴むために必要なのはしっかりとした環境認識を行うことです。そのしっかりとした環境認識とは、マルチタイムフレームを使って多角的に分析をして、現時点がどういう状況なのかと理解することが重要です。
これを行うことで、多少エントリーポイントがずれたとしても、勝てることが多くなっていきます。
次は、マルチタイムフレームの役割について説明します。
FXマルチタイムフレームの役割とは、現時点を理解する地図のようなもの
マルチタイムフレームとは、現時点を俯瞰的に見て理解し、詳細にも確認できる地図のようなものです。今の状況を理解するためには、5分足や細かい住所のような小さな視点で分析するのではなく、もっと大きな視点をもち、現状までの値動きの作られ方や経緯を確認してから、最後に細かい状況を理解していくやり方です。
1回のトレードで20~60pips程度の利益を取るデイトレーダーに関してはこれ以上の大きな時間軸などを確認する必要性はあまりありません。また時間軸の組み合わせには相性があるため、この時間軸のセットで分析していくことをお勧めします。
ではなぜ3つの時間軸を利用するのかというと、それぞれのチャートの役割が異なるからです。
時間軸の異なるチャートの役割を知ってFXテクニカル分析をしよう
時間軸の異なるチャートには、それぞれ利用する視点が異なります。
- 4時間足:大きなトレンド方向。意味のある数字での反応の確認
- 1時間足:エントリーポイントを探す重要なチャート。売り買いの目線を決める。
- 5分足:1時間足で固定した目線でエントリータイミングを取るためのチャート
失敗を避けるのであれは、売り買いの目線をどちらかに固定させた方が、5分足チャートを見ているときに迷わなくなります。
マルチタイムフレームでテクニカル分析するときに気を付けること
テクニカル分析をするときには、ローソク足の集合体や、それまでの値動きの作られ方を確認するために、一つ一つのチャートを最大表示にして分析するのが良いです。
またフィボナッチ系のツールを使うと画面上にたくさんの数字が表示され、見にくくなり、重要な数字を見落とす可能性もあるので、できるだけシンプルにごちゃごちゃさせないことを気を付けています。
実際にリアルタイムで動くチャートを使い、トレードシナリオを立てる
4時間足:おおまかなトレンドを確認
4時間足では、大まかにトレンドを抑えます。
200MAがやや弱い上昇。明確な下降はない上昇トレンド。頂点から下降のフィボナッチリトレースメントを当てると、FR38.2で止められている形。可能性としてはレンジもあり得るし、上昇もあり得る形。
1時間足:エントリーポイントを探す
1時間足でエントリーポイントを探して、売り買いの目線を決めます。
200MAは水平になってきました。赤文字の下降エリオットが終了し、上昇エリオットがカウントできるか?と思いましたが、あまりにも綺麗ではないので、エリオットをカウントするのはやめました。
エリオット以外でエントリーポイントを探していきます。明確な下降が始まっているわけではないので、目線は買い目線で考えることにします。
買いエントリーできるポイントはどこなのか探していきます。
有力なポイントはこちら。FR38.2付近で、200MAもあり、前回上昇しているポイントでもあります。ただ、上昇しても複数回にわたって同じようなポイントで止められていることが確認できるので、買うとしても短く利確していく方が安全と考えられます。
5分足:エントリータイミングを考える
5分足を確認すると、頂点からの下降にフィボナッチエクスパンションを当ててみると、FE161.8付近の箇所には、1時間足の上昇FR38.2と200MAがあります。
複数の根拠が重なっているので、ここのポイントで下降の勢いが弱まったらエントリーしたいポイントになります。
他にも候補としては、5分足FR61.8付近があります。
シナリオには、エントリーしない場合の想定も含めておく
シナリオには、どうなったら買いエントリーしないのか?ということも含めておく必要があります。
買いを控えるのは以下のような場合です。売りをする場面ではなく、買いを控えるポイントです。
前回高値を更新できない
1時間足のFR38.2を下降で割り、200MAの上に上がってこれない
明確で急激な下降があった場合
こちらの場合には買いを控えて、相場を見守り、次の手を考えていきます。
リアルタイムでのチャートはどのような結果になったのか?
結果としてはシナリオと合致した動きになりました、1時間足でFR38.2と200MAが重なるポイントで、5分足でFE161.8で下降の勢いが弱まったことが確認できたので、エントリーして+20pips獲得できました。勉強会でも人気のポイントでした。
ぜひ、マルチタイムフレームを使って多角的な環境認識を行い、エントリーポイントを掴むトレードシナリオを試してみてください。