レンジとトレンドを見分ける「値動き」で判断する

今回はレンジ相場を早く感知するテクニックについて解説します。

相場はレンジが8割、トレンドが2割といいます。

例えば、相場を見て、後から「あーここはレンジだったんだ」と気づいていては遅いわけです。

レンジ戦略の場合は、いかにして途中でそれがレンジ相場なのかを気づくことが大切です。

なぜなら、レンジにはレンジの、トレンドにはトレンドの戦略がそれぞれあるからです。これを誤ってしまったらトレードで勝つことができません。

これにはインジケーターなどではなく、値動きから環境を分析していくことでレンジに早く気づく事ができます。

是非、今回の動画を参考にして、相場分析に役立ててみてください。

トレンド相場とレンジ相場

冒頭でもあったようにトレードには、レンジ相場とトレンド相場があります。

それぞれの基本の特徴はこうです。

レンジでは、上で売り、下で買う。

トレンドでは、トレンド方向に乗って押し目で買う。

つまり、レンジ相場では、波の真ん中で何かをするのではなく、できるだけ上の方から売って行く必要があります。

レンジ相場の真ん中は上位時間足では方向性がつかみにくくなり、短い足でのトレードになりがちです。

なぜなら、売りも買いも両方入りやすくなるからです。

例えば上のチャートの相場です。

長いレンジ相場が続きました。

例えば、このあたり、直近の下降の勢いがあったわけですが、じゃあ、戻り売りを狙うかというと、やられてしまうわけです。

じゃあ、どうやってレンジと考えていくのかというと、値動きをしっかりと見ておけば大丈夫です。

レンジに気づくには環境認識と値動きの意味を考える事が必須

では、値動きを見て行くわけですが、重要なポイントは2つ

それは、

  • 4hでの環境認識
  • 1hでなぜそこで揉み合うのか値動きの意味を考える

となります。実際に相場を見ながら順番に見ていきます。

実際のレンジ相場を用いた解説

4時間足の環境認識

4時間足です。
上昇トレンドで買いの勢いが強いことがわかります。

波を作っていますのでエリオット波動を書いてみると、ここがちょうど5波目ということがわかります。

じゃあ、この5波がこのままグイグイ伸びていくかというとわかりませんが、どこまで伸びるかを知るために左側を見てみます。

こちらは縮小したものです。

縮小してみてわかることは、直近は上昇が強いが、それ以前は下降トレンドが続いていたことがわかります。

ということは、この上昇は下降の戻りということですね。

フィボナッチ・リトレースメントを引いてみると、ここは61.8があり売り手が入って来やすい場所です。

以上のことから

4時間足の環境は、現時点ではエリオット波動5波が終わったかはわかりませんが伸びた先となります。

直近は買いが優勢ですが、全体で見ると、そろそろ売り手も入ってくる場面です。

実際、売り手の入りやすいFR61.8をすでに3回上抜け失敗しており、このラインが強い事がわかります。

ここで考えることは、じゃあ買うならここをグイッと抜けていってからの方が安全ですよね。

もしくはこの戻しを買っていきたい場面です。

または、売り手と買い手が両方入ってもみ合う場合です。この場合は1hの値動きから方向性を探す可能性があります。

1時間足の値動きを考える

続いて1時間足です。まずは値動きを見ていきます。

直近は強い上昇がありました。

このあたりは4時間足でも見た、FR61.8を上抜けなかった場所です。

上昇トレンドなので、トレンド中は流れについていくのが基本なので、このあたりはトレンド戦略に則って押し目買いですよね。

下がったら買う。

本来であればこのままうわ抜けていってほしいところなのですが、上がれずに下がっていることがわかります。

ここで、わかることはこの下降に対して売り手が入ってきているということです。なぜならこのポイントはFR61.8だからです。

売りては、ここで待ち構えていたことがチャートを見てもわかります。

4時間足を見ていた時にここが5波終了であれば一旦下がる可能性があると考えていたわけですが、

じゃあ、そうなるかというと、ここも、抜けていかないわけです。

あれってなりますよね?

ここで戻しも入るのですが、やはり前回止まったところで再度下げ止まっている。ここで早い人だとレンジなんじゃないかと思いますよね。

ただ、しっかりと下がらないことを確認するまでは買えません。なぜなら、まだこういう下降からの戻しはあり得るわけです。

ところが、結局下がることなく、上昇してきました。

ここで、ようやくレンジであることに気づいて来るわけです。

であれば、これまで何度も止められた4時間足のFE161.8付近まで上昇してくれば売るという戦略が立てられますね。

では、実際このあたりを5分足でも見ながら実際にどこでエントリーができそうか見ていきます。

レンジ相場でのエントリー

この後、相場は、下まで下がらずグイッとV字のような形で戻してきました。

これにより、買いの勢いが強まったことで、この場面での売りはなくなります。

動画をよく見ている方だと、ここに小さなエリオットがかけ、ここから買いで入っていけそうですが、レンジ上限付近でもあるので、積極的に入りたい場面ではないですね。

むしろ、この後の場面です。

この上昇ですが、買いの勢いで抜けていくことができずませんでした。であれば、レンジ上限から売っていけばいいですね。

利確はこちらも、エクスパンション161.8が使えますね。

当時この付近で入っていた方々です。ここは待ち構えていないと入れないですよね。

4h,1hの値動きを元にレンジ上限である可能性を気づいていたからこそ入れたポイントとなります

この場面、当時リアルタイムで見ていたときは方向性がわからず行ったり来たりに翻弄されたりエリオット波動を書いて、レンジの真ん中で売ったり買ったりと、結構悲惨なトレードがたくさんありました。