利食い後に、エントリー方向にバイーンと伸びることありますよね。
例えば、下のチャートのように、ショートして★で利食いした後に一気に下げる・・・・。
こんなことありませんか?
「あー、もっと持っておけばなぁ。」ってて思っている方もいますよね?
しっかりホールドできていれば、1ヶ月分の利益が取れたかもしれないです。
ですが、私にとってはここで良かったのです。
その理由は、3つの利確のルールに基づいているからです。
FXの利確に使う3つのルール
F私は利食いや利確はどーでもいいと思っています。
そんなことよりも最適なエントリーポイントを探すことが大切です。なぜなら、エントリーポイントさえ間違わなければ、利は伸びるからです。
だから、初心者はとにかくエントリーポイントの精度を上げる練習に集中します。
利確や損切はエントリーが上手にできるようになってから考えれば良いものということですね。
その間は、初心者や学習者向けにおすすめな利確ルールというものが存在します。これはとても便利で、私も利用しています。
3つの利確のルールはこちらです。
- 20-30pipsで利確する
- フィボナッチエクスパンション
- 複数のチャート分析ツール
それぞれ見ていきます。
なぜ2,30pipsなのかというと、ポンド円ではこのぐらいの値動きだとちょうど1直線で狙えることが多いからです。
相場は波を描く性質があります。もちろん相場状況にもよりますが、2-30pips伸びてから戻りが発生することはよくあります。
戻ってしまうと、色々考えてしまうんですね。
このあと再度本当に下降するのか?自分のシナリオ自体が間違っていたのではないか?ウンウンと。
こうなって疑心暗鬼になってしまうと、いわゆるメンタルがーという流れになってしまいます。
昔の自分ですね。
なので、たまに、4,50pipsを取ることもありますが、基本はこの中で取りに行っています。
なお、狙える値幅が20pips以下の場合は、エントリールールに合致してもエントリーしません。
そしてもう一つが、次の理由にも関係するのですが、フィボナッチエクスパンション161.8で利確するというものです。
フィボナッチエクスパンションは、どこまで伸びていくかの指標として利用します。
161.8では一般的には、上の方で売りで入った人は、決済に使うポイントです。
また、逆張り組で買い手が入って来やすいポイントでもあります。
こういったところでは戻りが発生したり、相場自体の反転のポイントになることもあるので手前で決済します。
この161.8付近が、2-30pipsになることも多いので、ちょうど狙いやすい数値と言えます。
フィボナッチエクスパンションにはもう一つよく使う数値がありますね。261.8です。
こちらは、利確に使うというよりは、逆張りのエントリーに使うことが多いです。
経験を積んでくると、上位時間足の動きに合わせて261.8まで伸ばす方もいます。
3つ目は、その他のチャート分析ツールを利用した利確です。
ここには、フィボナッチリトレースメントや200MA、トレンドラインなどが該当します。
特にフィボナッチ・リトレースメントの38.2は私もよく使います。
これは、全体から見れば逆張りのエントリーをしていることになるため、それこそ20pipsでサクッと逃げる時に利用することが多いです。
以上の事を踏まえて、冒頭のトレードを見ていきたいと思います。
初心者がまず考えることは「利食い」ではなく「エントリー」
今回のこのトレードでもそうですが、勝った場合は特に次の事を振り返ります。
「本当にそのエントリーポイントで良かったのか」
FX勉強会では週末に先生のエントリーポイントの答えを動画で確認することができるのですが、勉強中の私達はそれを待つことはしません。
当然、自分自身でまずは振り返りを行います。
今回のように大きく動いた相場では、結構な方がトレードをしているので、トレードの上手な〇〇さんは、ここで入ったのか!
と参考にもするのですが、まずは、やはり自分で考えます。
トレードの振り返り
で振り返っていきますが、こちらは4時間足です。
4時間足は高値をつけた後、もみあいが続いていますね。全体の上昇はエリオット波動5波目をつけており、方向感がわかりにくくなってきました。
何度も支えられた200MAを割った戻りの場面です。
直近の下降も強く戻りを狙っていきたい場面です。
この辺りは、フィボナッチリトレースメントを引いてみるとちょうど下降のFR61.8と200MA、そしてトレンドラインも重なっています。
この材料をもとに1時間足を見ていきます。
1時間足はここにエリオット波動がかけますね。3波は戻しが弱くぐいっと下がっていきました。
かなり売りの勢いが強いですね。直近は4波目として急騰こそしているのですが、何度も止められていることがわかります。
ここが4波目の終わりになりそうな根拠は他にもツールを使うとわかります。
まずはフィボナッチリトレースメント。FR61.8で止められています。
更に、トレンドライン。これは2点目のポイントがわかりにくいですが、1点目と3点目を通しています。
一時間足は、この上昇の勢いが弱まった事が確認できたら売りを狙っていきたいです。
朝建てたシナリオはこのような感じでした。
今、見直しながら確認していくと、トレンドラインが引けていませんでした。振り返りではこういったところにも気付け次回に繋げられるのが良いです。
そして5分足ですが、
この高値付近は1時間足の上昇エリオット4波は、5分足ではすでにエリオット波動の5波が完了しています。
先週のこの辺りは売るにはまだ早いですね。上昇の勢いが収まった感じがしません。
ところが、その後もみ合いになり、200MAも上向きだったのがだんだん横ばいになってきました。
ここにトレンドラインも引けるのですが一向に抜ける気配がありません。
この辺りで入っている方もいました。私はタイに住んでいるので、この辺りはチャートを見始めた時にはすでに過ぎていました。
個人的には、安値を割って、200MAがグイッと右に傾いてから入りたいと思って待っていました。
私がエントリーしたタイミングですが、エントリールール的には一本前で入るのですが、直前にぐいっと上昇している点と、安値を切り下げなかった点から見送りました。しかしその後、上昇を打ち消すV時ができ、200MAも傾いたところでエントリーしました。
こういうラインも引いていましたがこれはタイミングとり用です。しっかり右側まで待って上がらないことを確認してからのエントリーでした。
次に、お待ちかねの「利食い」ポイントの振り返りを行います・・・と言いたいところなのですが、これは実はほとんどしていません。
なぜなら、利食いは最初にご紹介した3つのルールがあるからですね。
今回の場合は、これです。
FE161.8と1hのFR38.2です。
1時間足の下降5波を狙っていくので全体としてはこういう想定でしたが、38.2付近では短期的に買いが入ることも考えられます。
こうなる可能性ですね。
反応するようだったので、すでに20pips以上利が乗っていることから、今回はここで利食いをしました。
経験を積んでる方だと、ここは1時間足の時間の切り替わりポイントでもあるのでそこを利用して、利確ではなくエントリーをされているケースも有りました。
今回お伝えしたかったことは、初心者は利確に対してあれこれ考えるのではなく、3つの基本的なルールに沿った
サクッとシンプル利確をしてみましょうということでした。
もっと大事なことはエントリーポイントであるということを忘れないでくださいね。